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4-2.Self-management: getting started

4-2-13 組織構造を可視化する(Making the new structure visible)

“組織構造を可視化する”
“自主経営に構造は不要”
とよく誤解されます。どの組織でも多くの人がそう誤解することでしょう。とにかく不要だと考えがちですが、そうではありません。従来の階層を取り除くと構造や役割が見えなくなります。

そのため重要なのは、新しい構造をできるだけ可視化することです。
誰もが日々しっかりと直視し、自主経営での働き方の構造を確認できるようにしましょう。当たり前のことかもしれませんが、有益でトラブルも回避できます。ぜひお勧めします。
“構造をできる限り可視化すること”

まずチームで実行できます。どのチームも役割を明確にしていきましょう。チームの役割は何であり、各自の現在の役割は何か。
チームメンバーが同じ場所で働いている場合は、壁に貼るのが一番簡単です。大きな紙やホワイトボードや磁石などを使って、いつでも確認できるように壁に掲げておきましょう。

今のは各チームレベルでの話ですが、複数のチームがある場合、全体の構造も知る必要があります。よく実践されている方法がいくつかあるので紹介しましょう。

1つ目は円の形を描いて伝える方法です。ニールス・フレギングが本に記したような図です。
その図の外側の円内に丸で示された各チームは、直接、組織の外側の世界と関わり合っています。そして内側の円には、自主経営を支える少数のサポートチームがいます。
外側のチームがすべてをこなすことを目指しつつ、どうしてもすべては不可能なので、内側のチームが外側を支えるのです。

もうひとつ円形で表現するのに一般的な方法は、ひとつの大きな円を描くことです。存在目的を共有した円の中に、小さな円が点在します。こうした円を描くソフトウェアもあります。
しかし各チームが同じ場所で働いている場合は、ソフトウェアで表示するより、まずは貼り出しましょう。ロビーなど常に目に触れる場所に貼るのです。そこで更新もしていきます。

しかし、場所がバラバラで選択肢がないときはデジタルに頼ることになります。そこでの問題は、いかに美しくできるかです。
味気ない文書にはせず、アクセスしやすい場所に置きましょう。
そのためのソフトウェアも増えています。ホラクラシー・ワンは“GlassFrog”を開発しました。“Holaspirit” “Maptio”“Peerdom”などもあります。他にもあるでしょう。円を用いて、役割を美しく表現することができます。

こうしたソフトウェアの利点は、単なる組織図にとどまらず、深掘りできる点です。各チームがそれぞれの存在目的を記入できたり、各役割の責任を詳述することもできます。各役割の関わりを可視化するソフトもあります。
関心があれば このように深掘りが可能になります。

いったん可視化できたとして、次なる問いはこうです。
“どう更新していく?”
どの図であっても悩ましい問いです。方法は2つあるようです。

1つ目は専任を置くこと。担当者1人か、有志によるタスクフォースを設けて、最新情報に更新し続けてもらうのです。

もうひとつの方法は、組織のリズムに組み込んでしまうことです。毎月や2ヶ月に1度 会議を開き、現状を反映した図か確認する。
またはホラクラシーのように、各自の役割を決めるガバナンス・ミーティングを開き、そこで変更された役割をもとに会議後や、会議をしている最中にソフトウェアや壁の図に修正を加えていくことにより、すぐに更新ができます。

些細なことに思うかもしれません。
“組織図だけの動画なんている?”
ですが、実際にメンバーが自主経営の構造を目で見て理解するのは非常に重要です。次のような誤解を避けられるからです。
“自主経営には構造も役割もない”
“メンバーは自由に好きなことをやる”

図を大きな壁に貼ることやデジタル上に見やすく置くことはとても役に立つのです。

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