ティール組織の事例の多くで活用されている意思決定のシステムで、初期の事例としてのAESが使っていた用語から、アドバイスプロセス（助言プロセス）と呼ばれている。オレンジ組織ではリーダーを中心とする上下関係の意思決定、グリーン組織ではコンセンサスと呼ばれる全員合意の仕組みが主流であるのに対し、ティール組織ではアドバイスプロセスによる意思決定が主流である。

具体的な運用は組織によって差異はあるが、 1）重要な影響を受けるであろうすべての人、2）その問題の専門知識を持つ人、から助言を求めた後であれば、どのような人でもどのような決定でも下すことができるということが基本である。

受けた助言は真摯に配慮しなけばならないが、全員の意向を取り入れた妥協案を作る必要はない。助言プロセスの導入によって、組織の素早い意思決定が可能となるが、それは本質ではなく、一人ひとりが組織の仲間の集合知を信頼し、頼り、その上で自分の内なる声にしたがって行動するというのが本質である。

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1.ティール組織（英治出版）の第3章　自主経営/プロセス　に詳しい記述がある。
2. 英語版 TEAL WIKIの意思決定