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1-8 どんな言葉を使うか(The language you use)

言葉は私たちの内面を表しますが、さらに深い働きがあります。単に私たちを表現するだけでなく、言葉は私たちを形づくるのです。ですから、違う言葉を使うようになれば、自分の考え方は変わり振る舞いも変わります。

この旅を始めるにあたり、自分が使う言葉を振り返って、もう使いたくない言葉や新しく使えそうな言葉について考えてみましょう。例を挙げると“従業員”という言葉が私には腑に落ちません。“同僚”の方が言いやすいです。こんなふうに 自分が今使っているあらゆる言葉について腑に落ちるか使い続けたいか考えてみてください。

ただ、自分が納得できる場合だけにしてください。オーウェルの小説に出てくる“新語法”のような作り物にならないように。“アソシエイト”や“信頼するメンバー“という言葉を“従業員”に代えて使っている組織がありますが、自然に聞こえません。

一般的な原則としてはマネジメント用語はすべて取り除くといいでしょう。そして10歳児が理解できるような言葉を使いましょう。そうするとたいていは抽象的な表現を使わなくなり、多少長くなっても文で表現することになります。“エンパワーメント”ではなく”みんなが重要なことを決められる”というように。日常的な表現や文章を使う方が多くのことを伝えられます。

さらには、どんな言葉を新しく使い始めそうかを考えると興味深いです。これまでの組織の文脈では合わない言葉でもどれならば新しく受け入れられそうか。面白くて奇抜な言葉でもいいんです。例えばものすごく音楽好きで、何でも音楽に例えて表現する人がいました。彼が仕事のメモや書類に件名やプロジェクト名として楽しい音楽関連の言葉を使うことに何か問題があるでしょうか。それが自然でその人に合っていれば、仮面を外して人として仕事に向かうことにつながっています。でも強制されて“楽しいことをしなければ”と無理に考えるのはもちろん行き過ぎです。

別の問いを考えてみてください。”どんな言葉を使い始められますか?” あなたの興味関心を組織に持ち込めるような言葉です。例えば、もし私がどんな理由であれどこかの組織で働くのなら、こんな言葉を使いたいです。“Care(思いやり)” “Love(愛)” “Longing(切望)” “Calling(呼ばれていること)” “Hope(希望)” “Life(人生)” どれも多くの組織ではおかしく聞こえるでしょうが私は使いたいです。これらの言葉を組織内で使えるようにするだけで、組織の文脈を根本から変えることにつながるでしょう。

ぜひ自分の使っている表現に注意を向けてください。もう使いたくない言葉と新しく組織に持ち込みたい言葉について考える練習をしてみてください。

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