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4-4.Self-management: typical issues

4-4-1 自主経営への移行が難しいとき(When things are hard)

組織のリーダーたちに言われたことがあります。“すごく大変だ”“自主経営への移行はとても難しい”何が難しいのか興味が湧いて尋ねてみると、具体的な答えはなく、ただ“大変だ”と言うのです。あなたにも当てはまるなら、彼らの例が参考になるはずです。

問題は2つのいずれかです。1つは物事を十分に公式化していないこと。従来の方法は解体したかもしれませんが、今後とるべき方法が明確でない状態なのです。混沌とした状態に置かれ、皆が困惑しています。今後は誰が何の意思決定をする?私は意思決定権を得たの?これは私の役割?それとも あなた?意見に同意できない場合、誰に相談すればいい?こうして事態は非常に困難になるのです。以前お話ししたように、多くの組織がこのワナに陥ります。自主経営に対する典型的な誤解の1つです。決まったルールやプロセスなどはなくすべきだと考えがちですが、それは全くの誤解です。この点について詳しく知りたければ、4.1.6の動画を見直してみてください。それが不要な困難を招く原因の1つです。

もう1つの原因は“半妊娠状態”であることです。つまり自主経営をしていると思っても、半分は古いやり方を続けている状態です。多くの組織が言うのです。“もうマネジャーはいない”“でもコーディネーターやリード役なんかがいる”あなたは自主経営に移行したと言い、それを実践中のメンバーもいますが、1人で結果に責任を持つ従来型リーダーも存在し続けている。または自主経営チームだと言いながら、そのチーム以外は元マネジャーにすべての責任を持たせていて、結局、従来のマネジャーと変わらない場合もあります。新旧システムが半分ずつ混在する“半妊娠状態”にあるときは、早めに決断を下す必要があります。自主経営を進めるか、従来型のマネジャーを受け入れるかです。こうした中間の状態にあるときは、自主経営の方法を深く理解すれば行動が明確になります。ひとたび理解してしまえば、責任者が誰かと悩むことなく特定の役割に目を向け、意思決定の方法や対立の解決方法を話し合えます。そうすれば自主経営に進んでいけます。しかし“半妊娠状態”にあるときは、自分の無意識が反映されている場合もあります。無意識に従来型のマネジメントを前提にしてしまっているのです。心のどこかで思っている自分がいます。“皆 準備ができていない”“他の組織ではうまくいっても私のメンバーはまだ無理だ”“私の”と言っている時点で前提にとらわれているのは明らかです。移行しきれない部分が自分の中にあるのです。努力しているつもりでも深いところで古い前提を抱えています。

もう1つ 典型的な例として、皆のモチベーションが高まっていないことが挙げられます。古い前提を抱えていると移行するのが難しくなり、自動的に“半妊娠状態”にはまり込んでしまいます。これらの点に思い当たるものがあれば、自分の中にある暗黙の前提を突き止めたうえで、どちらかを明示しましょう。今後 自主経営に進んでいく?それとも階層やマネジャーを保っていく?

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