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ティール組織ラボではあえて「ティール組織」という言葉と「進化型組織」という言葉を分けて使っています。ティール組織はフレデリックラルーが語るその哲学と理論体系をできるだけそのまま伝えることを大切にし、そしてそれ以外の様々な考え方を進化型組織というカテゴリーで語っていきます。
実際のところ、この進化型組織という括り方自体もそのままで良いのかわかりません。世界で今起こり始めているパラダイムシフトをうまく捉えることができる表現を私たちは探っています。もしかしたら一つの言葉ではなく多様な言葉が生まれていくこともありえるかもしれません。ティール組織ラボでは、より広くニューパラダイムの組織・コミュニティ・働き方・社会構造の未来などを様々な角度から探求していきたいと考えています。
進化型組織の系譜(書籍バージョン2023.12.02)
第一歩として、私がかねてより情報収集している書籍の系譜をこちら(miro)で紹介したいと思います。下記リストアップし図解化されている書籍群は、私から見て過去の延長戦ではない新たな組織運営やコミュニティ運営の姿を論じている本をピックアップしています。海外では実はティール組織のようなオルタナティブな組織論はマイナーなものではなく、一つの大きな潮流になってきているというのが分かるのではないでしょうか?
※画像をクリックすると拡大バージョンが見られます。詳しく見たい方はmiroにジャンプすることをお勧めします。
私自身の野望としてはティール組織の様な新しいパラダイムの働き方や組織論を次世代のスタンダードにしていくことです。人が大切にされる働き方や組織論がそもそも当たり前の社会を作っていくことにあります。そのためにこれからもたくさんの情報を集め、分析し、世の中に提示していきたいと考えています。当然、海外の叡智からも学び、また日本の叡智も探求する中で海外にも貢献していきたいと考えています。
ここにある書籍群は、私(嘉村賢州)のアンテナで見つけた書籍群です。もし、読者のみなさんも「これは新しいパラダイムを提示している書籍だ」というものがあれば教えてください。海外のこれらの書籍は、内容が優れているのにも関わらず、翻訳されたものが多くありません。共に翻訳活動を取り組む出版社、翻訳家の皆様がもしいればご連絡ください。共に進めていきましょう。
この記事ではまずは全体像をお知らせしました。今後はそれぞれの本の内容を紹介したり、横断的に探求していくなか中で見えてきた、これからの組織づくりに必要な観点なども記事にしていきたいと考えています。是非ご期待ください。一緒に活動していく仲間も募集しています。
系譜をまとめてみての考察
・2024年のティール組織の販売あたりから、次世代型組織に関する書籍の数が増大してきている。それに対して日本における翻訳出版のスピードはまだまだ追いついていないのが現場
・ホラクラシーは日本に紹介されているがソシオクラシーに関する日本語ドキュメントはあまり存在しない。(海外では4冊のソシオクラシー関連本が出版されている)
嘉村 賢州
Kenshu Kamura
集団から大規模組織にいたるまで、人が集うときに生まれる対立・しがらみを化学反応に変えるための知恵を研究・実践。研究領域は紛争解決の技術、心理学、先住民の教えなど多岐にわたり、国内外を問わず研究を続けている。
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