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8.For coaches, consultants and facilitators
8-5 自分を鍛える方法(How to train yourself)
驚くほど甘く考えている組織に出会うことがあります。
新しい経営方法への大きな変革に向かうのに、“とにかくやればできる”という考えで準備をしたり訓練をしたりすることがないのです。
考えてみると面白いことです。これがビジネスの別の場面だったら、一瞬で何かが変わるとは考えないはずなのです。
たとえば会社のITサービスを従来の形からクラウドに切り替える場合、何も知らないけどやってみようと即興ではやらないはずです。この分野について何かしら学んで取り組むでしょう。
自主経営や全体性を目指し、存在目的を感じ取り反応する際も同じく学習や研鑽が必要です。コーチ・コンサルタント、ファシリテーターも同じです。
ときどき、この分野で仕事をしたいと言いながら、勉強に取り組んで学ぶ必要性を認識していない人がいます。これは新しい内容であり、自分なりの真の力をつけたいならそれなりのトレーニングをおこなう必要があり、訓練をすることで独自の力が発揮できるのです。
学習という点に関しては、真逆の傾向にある人もいます。学び続けて、いつまでも準備ができたと感じない人です。
私が提案するのはその中間です。まずは学ぶことから始め、その後、組織と取り組みながら並行して学んでいくのです。
では、どうすれば、まだ新しいこの分野について自分を鍛え、学んでいけるでしょう?
まずは、この動画シリーズです。きっと役に立つと信じています。
本という手段もあります。
イラスト版ではなくオリジナルの『ティール組織』の巻末には、さらに深く学ぶための参考文献をつけています。1つの特定の組織について語っている本もあれば、あるテーマについて複数の組織を取り挙げた本もあり、それらも役立つはずです。それ以降に出た本についてはお勧めを人に尋ねてもいいでしょう。
他にはトレーニングやワークショップがあります。
興味深い取り組みが無数にあるので何か1つを取り挙げはしませんが、どんなコーチ ファシリテーター、コンサルタントも自分を見つめ、何が好きであれ 自分の影の部分に向き合い対処する必要があります。
それからコーチやファシリテーターのトレーニングも受けることで、相手や組織のための空間をつくる方法が学べます。これは必須の力だと言えるでしょう。
もちろんテーマに特化したトレーニングもあります。
自主経営、ソシオクラシー、ホラクラシー、アジャイル、リーン。こうした分野はどれもいつか活かせる材料になります。
そして最後に紹介する方法は見落とされがちですが、最も効果的です。それはリサーチです。
他とは異なる取り組みを実践している組織を5〜10個 見つけてきて、了承が得られたら質問してみましょう。意思決定、対立への対処、予算策定の方法などを尋ねるのです。『ティール組織』の巻末付録には、調査のための質問集を載せています。
自分の足で調査をするのは最高の学習になります。決して忘れないからです。本を読んでも大半は忘れますが、自分で調査すると心に残ります。しかも問いが生まれます。
“この組織とあの組織のやり方は、なぜ違う?”
“どちらかが優れている?それとも業界の違い?”
“同じだけど呼び方が違うだけ?”
実際に調査すると、大きな効果があります。
同じくらい効果的なのが翻訳です。
これは『ティール組織』の翻訳に関わる人たちから聞きました。翻訳はとても効果的な学びだそうです。一語一語 意味を吟味し、理解しようとするからです。
“これは あそこで言っているのと同じことだろうか…”
そういう形で読書より深い理解が促されます。『ティール組織』が未翻訳の言語なら翻訳することをお勧めしますし、自分が深く理解したい別の本を翻訳するのもいいでしょう。
この動画シリーズの翻訳を手伝うという方法もあります。
深く掘り下げて字幕にする作業もよりよい理解につながります。それは効果的な学びです。
自分を鍛えるには適切なバランスを見つけましょう。
学習やトレーニング抜きに実行するのは甘いですし、私も含め完璧な人はいないので完璧を目指してもいけません。必要な学習をしていくのです。
書籍、ワークショップ、この動画シリーズ、そしてリサーチや翻訳で学べます。
幸運を祈ります。あなたが最高の自分を見つけ、仕事相手となる組織に大きな貢献ができることを願います。
8.For coaches, consultants and facilitators
8.コーチ・コンサルタント・ファシリテーターに向けて
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