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8.For coaches, consultants and facilitators

8-4 どんな結果にこだわるべき?(What outcomes are you attached to?)

これは効果的な問いです。“どんな結果にこだわるべき?”

あなたがコーチ、コンサルタント、ファシリテーターでティール組織やホラクラシーなどの実践を支援したいと思っているとき、理想の組織像が頭にあるはずです。“自主経営組織”や“全体性のある組織”などです。すると、その理想の結果を得ようと固執する場合があります。
しかし、それは避けましょう。目標を押し付けると、あなたも組織の人たちも散々な目にあいます。

私の考えを紹介しましょう。大切なのは自分ではなく、組織にいる人や組織自体です。私が知りたいのは、その組織が奥底で何を求めているかです。
この組織はどこへ向かいたがっているでしょう?
自分はそこを目指す組織のサポート役として適切か?

目指すものは何でも構いません。面白いことに、組織の人々が本当の声を聞けるようにサポートをすると、その組織が乗り出していく旅の姿が私にも見えてくるのです。
その旅に共感し、手伝えると思うこともあれば、素晴らしい旅だけど自分が付き添う旅ではない場合もあります。その場合はそこで終わりで構いません。

この会話における最大の恵みは、正直であることです。
心の声をきちんと伝えましょう。

組織が求めるものを一緒に探った結果、その組織の求めるものが自分に合わない場合があります。
この組織は、どうやら一部の生産性を向上させ、コストを削減したいようだけど、その方法に自分は賛同できない。目標達成は可能だけど、自分は抵抗がある。
それを正直に伝えましょう。

“生産性向上に対するあなたの考え方ですが、私の考えとは違います。私はこう考えています。考えが違うので、ここで止めましょう。私のやり方で進めたくなったら、ぜひ連絡をください”

これが素晴らしい点は、次の点が明確になることです。
“自分は組織と何がしたくて、何をしたくないのか”
“どこで活動したくて、どこで活動したくないのか”
この答えに正解も間違いもありません。

たとえば私の場合は、組織に対して関われる時間が多くないので、その時間はリーダーの準備ができた組織に費やしたい。ティール組織を理解し実現を願うリーダーのいる組織です。今の私はオレンジ(達成型)やグリーン(多元型)の組織には、時間を割きたいと思いません。
しかしそうした組織も当然サポートを必要としていて、コーチやコンサルタントが入れますが、私はできないというだけです。
組織の若手やミレニアル世代との取り組みが好きな人もいるでしょう。10〜15年後に大企業を率いるような有望株が好きな人もいれば、経営陣と取り組みたい人や、企業ではなく非営利としか取り組まない人もいるでしょう。

正解も間違いもないですが、明確にすると役立ちます。
自分はどんなものに共感するでしょう?

だから、結果にはこだわらないでください。自主経営やティールという結果に固執せず、組織が奥底で求めているものを探る支援をすることが真の贈り物です。
それが特定できたら自分のやりたいことと比べ、共感し、旅を共にすることもあれば、意見が違っても、それで構いません。

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