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7.If the ceo is not on board

7-5 抵抗を最小限にする方法(How to minimize resistance)

今回は、他の動画と少し違います。私の観察や会話に基づく事柄ではなく、人の心の持ちように関連する内容だからです。
テーマは“いかに抵抗を最小限にするか”。

従来と全く違う方法である自主経営を始めれば、他の部門だけでなく自チームの人々も反発します。そこで、いかに反抗を招かず楽に導入できるかが課題になってきます。
おそらくあなたが望むのは、ナイフでバターを切るような滑らかな変化でしょう。
ナイフのようにすっと入り込んで、抵抗を感じない形です。

そこで提案したいのは、心の持ち方です。

人はたいてい膨大な時間を費やして、メールなどにどう反応するか、どんな話し合いを開くか悩みます。
一方、自分の見せ方はほとんど考えません。
多くの抵抗を招いても変革の内容自体はあまり変わりませんが、変革に向かうためのエネルギーに影響します。

ここでは先にいくつか、役に立たない心構えや立ち向かい方を紹介しましょう。

最初に紹介するダメな例は、怒りや痛みが限界に達して、“バカどもにこの良さを証明してやる” と考え、従来の方法を否定し、自説の正しさの証明に走る。
怒りのエネルギーが強いため、相手にも強い抵抗を生みます。

もう1つの役に立たない心構えは、優越感を持つことです。
あなたはティール組織を理解し、周りよりも先を行っている。私がやることを、彼らは理解できるかもしれない。追いつけるかもしれないが、とにかく私は理解しているのでやる。
口にしなくても そうした優越感は相手に伝わってしまいます。

また別の役に立たない方法は、納得や受容を迫ることです。
“これから従来と違う形で進めていきますが、どうか受け入れてください”
“どうか、進める許可をください。理由は説明しますので”
この場合、許可を頼むという劣位性が生まれ、これもまた有効ではありません。

抵抗を最小限にするのに最も有効だと思うこと。
それは心の揺るぎなさを体現することです。

明白な思いをシンプルに伝える。
“妥当な方法だと感じるので、やりたいと思う”
揺るぎない心からくる、落ち着きと強さを示します。

言うのは簡単ですが、体現するのは簡単ではありません。
それには練習するのが一番です。
チームメイトやパートナー、コーチと会話の練習をします。練習をすることで、揺るぎない状態に慣れましょう。周りの人に批判を浴びせてもらって、揺るぎない心でいられるか確かめるのです。

そうした心構えに含まれるのが、愛と思いやりです。
あなたの行動に対してと、従来のシステムとその人々への愛と思いやりです。
本来、悪意を持つ人はいません。組織を築いて運営する人々は世界観と歴史、トラウマを共有する仲間です。

しかし、あなたは異なる世界観を手にし、違う視点で別のことを試したくなっている。
それだけです。

私が考える最も効果的なスタンスは、心から理解し認めることです。
“あなたの考えは分かる。私も長い間やってきたからね。でも今回は別の形でやりたい”
“こんな風にやるつもりだ。今までと違うけど構わない”
“許可も許しも求めない”
“あなたへの理解はあるし、私は私の形でやります”

驚くかもしれませんが、多くの場合、周りは“違う形でやっても構わない”と言うでしょう。
批判や攻撃ではなく、互いへの愛や思いやりを感じると、あなたが異なる道を選んでも抵抗は驚くほど少なくなるはずです。
ぜひ試してみてください。

内面の強さや揺るぎない心を持って、自分と自分のたどる道に愛と思いやりを示し、従来のシステムにいる人々にも愛と思いやりを示す。
互いの道を尊重することで、うまく共存することができます。

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