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マネーワーク(取り戻しワーク)の基本概念について

「マネーワーク」「取り戻しワーク」および「ソース原理との関係」について簡単にご紹介します。

この記事は、関連する3つの主要資料からの引用をベースに構成されています。執筆にあたっては、可能な限り書き手の主観をなくし、原典の記述を尊重した紹介を心がけていますが、必ずしもその限りではない点をご注意ください。

各概念について、より深い探求や正確な理解を求められる方は、ぜひ末尾に記載した各引用元を直接参照されることをお勧めいたします。

マネーワーク(Money Work)

マネーワークとは、一言でいえば「自分を取り戻すための身体感覚との対話」である。「投影」したものを「お金」から切り離して、自分自身に取り戻せるかどうかを探求するプロセスを指す。

誕生の背景

ソース原理の提唱者であるピーター・ジョン・カーニック(Peter Koenig)によって開発された。

ピーターはコンサルティング業務の中で、資金繰りに窮している顧客に対して冷静な助言が受け入れられない現象に直面し、これが金融システムの問題ではなく「人の心の問題」ではないかと考え、10年以上の研究を続けた。

その結果、「私たちが持つお金に対するイメージは、ある性質の投影にすぎない」という洞察に至った。

例えば「お金=汚いもの」という認識は、後天的な経験によって芽生えた投影であり、この認識が定着すると、必要な場面でお金を遠ざけるような振る舞い(無意識のブレーキ)を引き起こす原因となる。

投影(Projection)

人間が外側の世界を解釈する際に行う、極めて自然な認知システム。人間は出来事に対して意味づけをして初めて世界を解釈できる。


「雨の日」に対して、農家は「恵み」と感じ、ある人は「気分が落ち込む」と感じる。 投影そのものは問題ではないが、無意識に投影を続けた結果、「自分が見えている世界がすべてである」と思い込む(スクリーンに焼き付いた残像のように固定化される)ことが問題を生じさせる。

取り戻しワーク(Reclamation Work)

ピーターがマネーワークの一環として生み出した、「投影を取り戻すプロセス」のこと。

特徴と手法

1.アイデンティティの探求: 自分が他者の中に抑圧しているアイデンティティを見ている状態(投影)から、そのエネルギーを自分自身に引き戻す。

2.身体感覚の活用: 「アイデンティティを取り戻すフレーズ」を自ら発声し、その際に生じる身体感覚(違和感)を観察する。

3.簡便性: 瞑想のように環境を整える時間や難しいトレーニングを必要とせず、定型文を声に出すだけで「いつでも、どこでも、簡単に」実践できる。

ソース原理との関係

ソース原理は、2000年代後半にマネーワークから発見された。マネーワークを受講する経営者たちは、受講前に一様に「お金があったら○○ができるのに」「お金がないからやりたいことができない」という言葉を語る。ピーターはそれが真実かどうかを探るべく事例研究を進めた結果、「人がリスクを負ってでも何かをしようとする活動」に共通する原理原則を見出し、それをソース原理と名づけた。

マネーワークの受講者たちは、お金にとらわれていた自分自身を解放したあとに、ソース原理の研究で見出した以下の洞察を理解することで、お金やエゴに惑わされずに、世の中に出現させたい価値を純粋に表現できるようになっていくとされる。

「誰もが人生のソースである」
「ソースがリスクをとって最初の一歩を踏み出したとき、すでにイニシアチブが始まっている(そこにお金の有無は関係ない)」

このように、マネーワークとソース原理は「双子のような関係」にある。そのため、マネーワークを学ばずしてソース原理の真髄に触れるのは難しいと考えられている。

真のソースパーソンへ

・自己認識の重要性: 組織内の緊張や混乱の多くは、ソースとなる人物が自分自身を明確に認識していないことに起因する。自分のソースを信頼していないソースパーソンは、すべてをコントロールし、独裁的になり、慈悲深さを失い始める。

・明確さの力: 自分のソースの中にいるソースパーソンは、何も強制する必要がない。ただ明確であること、その明確さを伝え始めることで抵抗が消え、物事が自然に実現していく。

・アイデンティティの統合: 投影を取り戻すことは「私は何者なのか、何者でないのか」を探求することである。「自分は正直で平和をもたらす人間である」と同時に、「暴力を振るうこともできる詐欺師でもある」という側面を自分のものであると受け入れることで、それらを適切な状況で使えるようになる。

本記事の引用文献

トム・ニクソン『すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力』英治出版株式会社
ステファン・メルケルバッハ『 ソース原理[入門+探求ガイド]――「エネルギーの源流」から自然な協力関係をつむぎ出す』 英治出版株式会社

-ステファン・メルケルバッハ『ソースワークショップ「あなたの人生のソースの旅の道中で」ワークショップ ハンドブック』Ordinata (「ソース原理実践ワークショップ:Source Work 」参加者用の資料)

マネーワークの関連情報

<インタビュー記事>

40年「人とお金の関係」を探る識者が語る「お金は自身を映す鏡である」Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/64061

An interview with Peter Koenig on Money Work
https://consciousmoney.co.uk/blog/peterkoenig_moneywork

Article // Why Money Makes the World Go Round
https://www.conscious-u.com/article-why-money-makes-the-world-go-round/

<動画>

Talk // CU*money: A conversation with Peter Koenig about money
https://www.conscious-u.com/talk-cumoney-a-conversation-with-peter-koenig-about-money/

Was ist Geld wirklich? • What is money really? (international subtitles)
https://youtu.be/HGeMaRvsi6A?si=6zGyjXkrEnGiuIkk

Success Stories:Peter Koenig, money teacher
https://vimeopro.com/sunflowerfoundation/success-stories/video/76297450

<書籍>

30 Lies About Money: liberating your life, liberating your money
https://amzn.asia/d/7iPD0Hx

Conscious You: Become the Hero of Your Own Story
https://amzn.asia/d/8W9MPOX

Writerこの記事を書いた人

丸毛 幸太郎

Kotaro Marumo

2012年からファシリテーションをベースに幅広い「場づくり」や「プロジェクト」に関わる。現在は鳥取ローカルとオンラインを行き来しながら「関わる人たちにいい風をおくる」をテーマに活動中。推しは燗酒と2人の息子。

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