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ピーター・カーニック氏が提唱した「ソース原理」(Source Principle)。そのピーター氏から直接師事した1人で「マネーワーク/取り戻しワーク」のスペシャリストであるナーディア。彼女は、心理学を修めるコーチであり、世界中の経営者やリーダーをサポートしてきた卓越した知恵と経験を有する方です。
2024年夏に開催されたオンラインプログラムでは、今後日本語訳が予定されている、彼女の書籍『Conscious You:Become the Hero of Your Own Story』の11章から厳選した4テーマを深めていきました。プログラム内で提供されたオリジナル学習動画(ダイジェスト版)と個人・グループ探求のための問いを皆さんにも公開します!どれも作:ナーディア 翻訳:嘉村編集長 が担当したものです。
どれもシンプルなテーマですが奥深さを感じていただけることと思います。ぜひ自身の全体性を取り戻し、自分の人生の唯一無二の物語の著者になる一歩を踏み出してみませんか?
動画
【視聴方法】
1.下記の画像をクリックし動画URLへ移動する。
2.[字幕/CC]を選択し日本語をクリック。
日本字幕付きで動画が視聴が可能になります。
日本語字幕
新しいことを学ぶには、それが自転車の乗り方であれ、手品であれ、そして、人間の内面を動かすことであっても、練習が必要です。時には、これは高いはしごを登るような疲れる作業のように感じることもあります。新しいことを学ぶ際には、私たちはいつも「無意識の未熟」の状態から始めます。これがいわゆる「学習のはしご」の最初の段階です。
これは、この時点で私たちは自分が気づいていないことに気づいていない、つまり、自分が何を知らないかを知らないということを意味します。例えば、最初に他の人が自転車に乗っているのを見たとき、彼らが自転車を楽々と操るのを見て、自転車に乗ることは簡単だという印象を持ったのではないでしょうか。初めて自転車に乗ろうとしたとき、私たちは自分が知らないことを知らなかったという事実に痛感し、自転車に乗ることが見た目よりも難しいと気づいたでしょう。
このプログラムにおける発達のプロセスは学習のプロセスです。このモデル、自分自身に対する振り返り、および仲間や同僚との会話を通じて、自分が思っていたよりも意識できていなかったり、スキルの足りない領域を発見することがあります。
しかし、これらの実践を通じて、私は「無意識の未熟」を超え、学習のはしごの次の段階、「意識的な未熟」に到達します。これはあまり魅力的に聞こえないかもしれませんが、このステップなしでは変化は不可能です。「意識的な未熟」であることに気づいたときにのみ、自分の発達におけるニーズと発達における可能性を見つけることができます。初めて自転車から転んだときは、決して楽しい経験ではありませんでした。しかし、それでも私の学習のプロセスには不可欠な経験でした。
どうすればいいのかわからないという経験は、常に私に「選択」を突きつけます。誰も未熟であると感じることを楽しみません。この時点で、私は「そもそも、これを知りたくなかった」または「わたしはこんなもんである」と宣言することができるでしょう。または、好奇心を持って学び続けるという選択もできます。
続ければ、次の段階である「意識的な熟達」に到達します。たとえ集中し続けることが必要でも、今では自転車に乗ることができます。さらに練習を重ねることで、最終的には次の段階である「無意識の熟達」に到達します。ここでは、自転車の乗り方を考える必要さえありません。かつて難しいと感じたり、不可能だと思っていたことが、今では完全に思考とスキルのレベルで統合されています。
あるスキルが自然にできるようになったら(第二の本能)、最終段階である熟達に到達することが可能です。 例えば、プロのサイクリストは、私たち一般人には驚く程に自分の体、心、そして自転車を操作します。もちろん、誰もがすべての分野でこのレベルの習得に興味や才能を持っているわけではありません。しかし、必要な時間と労力を投資する意志があれば、能力を開発することは常に選択肢として存在します。新しいスキルを習得するたびに、私はこれらの学習ステップを絶えず繰り返しています。
学べば学ぶほど、まだ学ぶべきことがたくさんあることに気づきます。これは、失敗したように感じたり、何もできず何も分からないように感じることがあります。しかし、一見挫折しているように見えても、実は前進の兆しなのです、それは私が今、どれほどさらに学ぶべきことがあるかを理解したことの兆しです。
知識と能力を深めるためには、再びはしごを登る謙虚さが必要です。本当に成長したいのであれば、「意識的な未熟」を超えて進み続け、選択のポイントで自分に向き合う勇気が必要です。
毎回、「意識的な熟達」に到達するための練習を続けるかどうかを新たに決定し、いつかは「無意識の熟達」に達し、さらには達人の域に到達するかもしれません。学習を一度きりの出来事ではなく、生涯の旅として捉えれば、その道が目的地となります。
皆さんに問いたいのは「あなたにとってこのプログラムで学ぶべきことは何でしょうか?」
ご視聴ありがとうございました。
内省の問い
① 選択のポイントで引き返し、あきらめてしまった学習経験の例はありますか?
② 「無意識的な未熟」さから「意識的な未熟さ」へ、あるいはさらにその上へとステップアップした例は?その経験はどのようなものでしたか?何が役に立ったか?
③ 今、私個人にとっての伸ばしたい分野は何でしょうか?もっとうまくなりたいと思うことは何だろう?
④ 最初の一歩は何だろう?
グループで探求・共有する問い
⓪ 簡単な自己紹介とやってみた感想
① 学習のはしごのモデルを知ったことによって、何か自分自身や集団についての見方に変化がありましたか?
② 私たちが学習のはしごの上にいることや、選択のポイントを意識しているかどうかに関して、私自身や他の人たちがもっと気づきを得るためには何が必要だろうか?
③ 選択のポイントを使い、「意識的に不得手なこと」に挑戦するために、どうやったら私自身や他の人たちをサポートできると思いますか?
④ 誰のサポートが私に役に立つと思いますか?
参考資料
1.プログラム企画ページ
【著者本人登壇:通訳つき】コンシャス・ユー〜自らの物語の主人公になる〜翻訳出版記念・特別ワークショップ
3. 【10/3〆切】「ホールシステム・リーダーシップ」探求ワークショップ 〜個人と組織の「変容」を探求する合宿〜
4. 【随時更新】2024年秋・ソース原理関連来日イベントまとめ
ラボ編集部
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『ティール組織』(英治出版)解説者・嘉村賢州を中心に結成されたチーム。ティール組織をはじめとする進化型組織の最新動向やさまざまな知見を紹介していきます!ニューパラダイムの示す未来を探求し、実践する方のサポートになれば幸いです。
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